熱きビジネストリオ

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トリオたちの想いを込めた社名。込めた意味を説明求めると怪我する。笑

05年独立したまもなく、一通のメールが舞い込んだ
...昔、一緒にVAIOの宣伝のために熱くなったね、
その後退職し、いまはここにいる。一度会って話をしたいのですが、...云々。

一瞬迷惑メールかと思った。が、言ってることがあってるしな〜
試しに返事メールを出してみた。...、...。

約束の時間に約束の場所に現れたM氏、
"あぁ、ご無沙汰..."と挨拶を交わしたと同時誰たかをも思い出した。
VAIOのサウンドシステムにこだわりをもって熱く語り、うるさかったアイツだ。
しかも"かなりの昔"のことだった。

しかし、再び再会したきっかけをつくったM氏で始まり
M氏だけでは収まらなかった。
のちにミーティングの場に現れたF氏、S氏の30代3人が揃って目の前座れると
真っ昼間なのに、まるで何かの興奮剤をでも飲んだかのように語り始め、
室内温度は上昇しているのでは?との錯覚に墜ちた。

"熱いっ!! 何だ、この連中は...."

ようやくことの実態を把握しはじめたのは
業界に知りわたった「ライセンスオンライン」の言葉を頻繁に口にした時だった。
まさか、目の前にいる"トリオ"はその開拓者たちとは
およそ想像したものの欠片もなかった。

話によれば : 時はネットバブルの絶頂期。
元はアメリカにあるオンラインソフトウエア販売会社に何回も乗り込み、
"日本で同事業の展開は僕たちに..."と幾度交渉の末
日本における事業展開の権利を獲得し、
某物産系大手の社内ベンチャーとしてスタートしたこのビジネスは
たちまちヒットさせたとか...

再会の時点では、ネットバブルがすでにはじけ、アメリカの元会社も倒産
運営権はそのまま日本に移譲した。
業界全体は明るい兆しがあんまり見られないなか
オンラインソフトウエア販売の売上は奇跡に伸びた。

それは熱い努力のたわもので、暫くはのんびりしていられるね
と羨ましがっていた。

が、熱いトリオたちはこれに飽きたらず
母体であるXX物産に、システムの機能強化・拡大のためさらに増資を申し出た。
空しく、現状が満足している"大人"たちに拒否された。

まあ、これで大人しくなるだろうと思いきや
このトリオたちは会社に退職を申し出て、独立の道に走り出した。

"どこまで熱いんだろう"と理解し苦しい2006年末あたりの出来事。
(ちなみに主役不在になったライセンスオンライン社は
後にソフトバンクの買収された。)

●アツイゆえのエピソード:
"独立決起大会"にアルコールの勢いで熱く盛り上がったのはいいが
不用意に"秘"の付く情報を口に走ってしまい、思わぬ後悔する結果を招いたそうだ。
まさしく熱くなり過ぎで、"怪我"にも繋がった。笑

先日"久々会いに行くよ"と電話を入れ
引っ越しをしたぱかりの"トリオ"の会社を訪ねた。
"さあぁ、これからクラウド時代がやってくる。...."
ちっとも変わらなかった。

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