2019年11月アーカイブ

朝が起きると、晴れている空を眺めながら
前に調べていた箭扣長城のことを思い出し、簡単な準備をした後家に出た。

北京市内では、未だに緑に覆われているので
85キロの行き先の箭扣長城はちょっと紅葉の見所ではないか
と、安易に推測していた。
が、見事に外れてしまった。
・・・

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遠方の険しい山頂にかすかに見えるのは箭扣長城だ。

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山の稜線に建てられた長城が見えた。
しかし、よくもこんなところに・・・

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停車の位置から1.5キロの砂利道で歩くと、獣道の登山口にたどり着く。
紅葉ところか、周りの樹木もほぼ枯れていた。

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しかし、箭扣長城はレンガではなく、しっかりした石造りの長城だった。
所々は垂直に近い階段と石も動いている状態。

この箭扣長城は修復することがなく、このまま保護されている。
あまりにも危険のため、登り禁止されている。が、監視はなく
この日も若い男女一団が登っていた。

まぁ、いい散歩だった。

雲南へ行こう。と、知り合いから幾度なく誘われましたが
その都度"有事だ"とか、"時間が合わない"とかの理由で断ったきた。
なんせ南の果てにある雲南への道のりについて
どうせなら、クルマでゆっくり行きたかった。・・・

まあ、心情は心情で、行けば思わぬ風景に出会えたことは幸いで
特にこの泸沽湖には、1年くらいは住んでもみたいなぁ〜
のような気持ちになった。・・・

泸沽湖。それほど大きくなく、クルマで一周廻ると約70キロ弱で
今では立派な道が作られましたが、当初では道らしい道もなかったし
2000年頃から電力を徐々に整備されるまでは
ほぼ外の世界と隔絶されたところだったそうな〜。

今も湖の半分は雲南省に属し、半分は四川省に属する。
その理由を尋ねると、"あまりにもの貧困さ"で雲南省にしても、
四川省にしても管理したがらなく
この結果になったそうだ。貧困の酷さがおよそ想像にも及ばない。

今回の麗江から泸沽湖への道はしっかりと整備した山道しかなく、
話によれば、雲南の雨季になると、山を削って造った山道が山崩れが頻繁に発生し、
落石は雨季以外の季節も日常茶飯事のように落ちてくる。
(この目で道に落ちた石を確認した。笑)

が、来る途中に見かけていたのは
高速と高速鉄道の工事を同時進行で造られている最中。
来年中に運営スタートそうだ。

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am7:00〜pm19:00・泸沽湖とその沼地地帯の風景

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泸沽湖の水質保全のため、観光用の小舟はすべて人力によるものですが
地元政府の水質調査に使われる二隻は機械式だ。
"我らは役人である"のよう顔をした連中のイメージが頭に浮ぶ
なんだか、少々滑稽な現実・・・


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泸沽湖の主人公たち

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未だにこの低く、倒れそうな住居に暮らしているモソ族。
近年、泸沽湖は観光スポットとして少しずつ知られるようになったため
おそらくあと何年に立てば、すべての状況は"良い"方に変わるだろう。
と、期待するところだが
まあ、変われば味わいがなくなるのも恐ろしいけどな〜

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モソ族の人々の大半は今も漢語で話せず、民族風習の説明してくれたガイドさんは
若い頃昆明で勉強し、仕事もしていたが、漢語ができるため
村に呼び戻され、観光客を相手にガイドを務めている。

上記写真の住居は彼女の"通い婚"用の部屋で
ちなみに彼女は今年29歳で、間も無く三人目子供が生まれる。

通い婚とは、よほどな場合を除き、そもそも固定した相手同士間で行う。だよ。
それと、生育可能な年齢の女は白いスカートを穿き、
そうでない女性は黒か深い紺色のスカートになり、
一族の最も地位の高い存在である。

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往復5キロ湖面が渡り船で観光客を湖の中にある小島に運ぶモソ族の人たち。
小島とはモソ族が崇拝の神を住むところ、・・・

モソ族の男たちおける地位は"頭の上がれない"、
いわゆる"種まく機械"のような存在。と、モソ族の女はそう言う。
だが、女は子供が生まれなかったら、一族の大恥になる。
どこかでバランスを取れた"平等"さがあると思える。

北京から動車(中国版新幹線で2600キロ)で雲南の昆明市につき
現地にてクルマを調達し
→昆明(石林・滇池) →大理(蝴蝶泉・洱海・3塔寺・南昭風情島・双廊)
→麗江(玉龍雪山・藍月谷・泸沽湖) →香格里拉(虎跳峡・普达措国立公園/属都湖)
への廻る旅(約1500キロ)

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昆明:
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↑滇池。酷く汚染された湖になってしまい、渡り鳥の多くは別の場所に移動した。
ただいま、滇池の水質を急ビッチで改善している最中・・・

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↑石林。"石林に行かないと後悔しますが、行ったらさらに後悔する"と言われたが、
観光客の少ないシーズンに行けば、それほど感じが悪くない。
なんせ、石林の中の観光道の幅が狭く、険しいので・・・

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大理:
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↑洱海。昆明における二番目に水質が綺麗と言われる湖。

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↑3塔寺。雲南の歴史上にいた王族に建てられた仏教の聖地。

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↑蝴蝶泉。

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洱海・南昭風情島。

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洱海・双廊。水辺にある古い町の佇み・・・

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麗江:
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↑玉龍雪山。海抜5596メートル。
この季節にしては、山に覆われた雪の量が少なさすぎると、現地の人に言われた。
まあ、3600メートルまでリフトで行き、ゆっくりその壮大さを味わった。

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↑藍月谷。玉龍雪山の谷に流れている雪溶け水で4の湖を形成され、
透き通った湖である。湖底には雪溶け水に含まれた鉱物成分があるため、
水は青く見える。

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↑泸沽湖。昆明における一番水質の良い湖。中国56の少数民族に入っていない
-----母系社会の摩梭族(モソ人)の居住の地でもある。
人口にして数万人しかいなく、言語があるが、文字はない・・・。

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香格里拉:
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↑チペット族の宗教シンボル。

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↑虎跳峡。言い伝えによれば、ここは金沙江の狭いところで虎が
江中の石を伝って、対岸まで飛び越えたそうだ。

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↑普达措国立公園/属都湖。それほど大きくなく、閑静な湖。
湖のまわりは森のジャングルと野生動物の熊や、鹿などを生息している。

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今回の旅は思いついたままの旅だった。
雲南現地に旅している間は、いい天気に恵まれ、1日ごとにWeChatを更新している
旅の写真を見ている北京にいる知り合いらから届いたメッセージの多くは
"こんな綺麗な風景は、雨のため、曇りのため、見れなかった!、行けなかった!!"・・・
と羨まられた。

俺って、運が良いだけかなぁっ