アメリカの旅--休息

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やはり5:30で起きた。自らコーヒーを入れ、本を読みながら飲んでいる。
東京にいる時の緊張感はすっかり抜けた。
毎回の如く"このまま長くいると、ビジネス戦士に戻れないじゃないか"という半分不安な思いが過り始めた。まあ、これも貧乏暇なしの運から抜けきれない証拠となればいいのだが。

しかし、朝の空きっ腹でコーヒーを飲んだせいで、お腹の調子は可笑しい。
「東京物語」を読み終えた。いい小説本だった。作者は俺とほぼ同年代たっだし、少しの自己満足感が得られたような。これも錯覚かもしれんなぁ〜。
けれど、10年後に読むべき本だとも思えたよ。10後にはへこたれた時読むとさらに懐かしく、面白いだろうなぁ。場合によって少しは元気がもらえるかもしれない。現時点では生々しく、痛々しい感じ。

曇ってるし、今日の一日もこのまま家に籠ることになりそうだ。
と思っていた矢先、姪に連れられ"一番近い"ショッピングモールに行かれた。
大きなモールだ。見渡すかぎりその敷地で、空港ターミナルのようにできている。そのまわりは寛大の道に挟んで、大小いろんな店で囲まれている。
"普段はこのモールに来ない"という姪に原因が聞き、返って来た言葉は"黒人はメインで利用するモールだからだ"。確かに周りは黒人は多いように感じた。とは言っても白人はいない訳でもない。
姪の黒人嫌い話は昨日聞いた。曰く"勉強せず、繁殖力強すぎ、麻薬中毒者多い、堕落"。
僕にはあまりはっきり言えるようなものではないが、店のショーウィンドの白色・黒色のマネキンで、それぞれの皮膚の色を代表するのは確か。うん、これは互いにとって、認められた差別とは言えないのか? 俺の日本語はヘン?
姪と妻は店に入っている間に通路の椅子に腰掛けて、通りかかった人々を観察し、やはり年齢層が違っていても白人と黒人の文化は歴然としたものだ。

番外編だが、日本にいると妻は体重に気を遣っているが、ここの群にいると、栄養不足に見える。これだけは錯覚ではない!!

今日は6月4日金曜日。午後から天気ようやく晴れる兆しがみせ始めた。
妹は普段より早く帰って来た。家に入るなり言った。
"今日は彼があなたたちと合って食事したい。どうかなぁ?"誘われたら断れないのは僕の弱いところだ。暫くすると白人の大男(198cm)がやってきた。漢字で左腕に"神"、右腕に"愛"の入れ墨してあった。簡単な挨拶を済ませ(英語はできたら、仕事でも紹介してもらおうと思ったが、案の定できない)、"近所"のメキシコ料理屋で腹ごしらえした。

食事後お二人のデート時間にさせて、僕はシャワーにはいった後、外で夜空を眺めながらタバコ吸っていると、目の前にかすか何にかが光った。目を凝らしてよく見てみると、なんとホダルではありませんか。数は少ないがあっちらこっちらに飛んでいる。そうだ。照れくさ言い方(俺に似合わない言葉)だけど、これは"恋の季節"だね。

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