北京狂騒曲20100213

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am9:00。

最後の提出データを送り、メーラーを睨みながら

一週間休みための出発用意を準備する。


pm19:00、ユナイテッド897北京行きの便に乗り、時刻通り離陸。

pm21:30分。北京新国際空港に無事着陸。外気はマイナス6度。


今日はアジア旧暦の元旦。

予定は、このまま市内の自家に行き

20何年ぶりに夜12時になった時の爆竹の興奮を味わう。

はい、今となって恐ろしい騒音に聞こえるかも・・・

と、心構えもした。


pm22:00。無事通関。

後は迎えに来る兄貴の車で一路・・・

と、思っていた矢先、目の前に現れたのは別人。

"今夜は市内の自家ではなく、263に行きましょう"と告げた。

"263だ? なぜ263なんだ?" (263とは軍の病院名)

"とにかく車に乗ってから・・・"


これは怪しい。まさかなんかのジョーク?

しかし、彼の真剣そうな顔を見て

半信半疑で新空港の広大な駐車場に迷い込んだ。

迷ってしまった。停車位置を・・・


10分後に見つけた車に乗り

(軍隊所属の)車は高速を無料通過でハイスピードで走りながら

彼は事情説明を始めた

"実はあなたの父は2日前に263に入院した。今は危篤状態に・・・"

"危篤? なぜ危篤? 先日電話した時にまた元気じゃないか"

と、己の耳を疑った。

・・・・


さすが正月の夜、一路で車一台も見かけていなかった。(気のせい?)

約20分で病院につき、急いで病室に駆けつけた。


病室照明は明るい。医者、看護婦、兄貴、お手伝いさん

と各種医療器具に囲まれた病床に横たわった父は口開けて呼吸している。

医者は"間に合って、良かったね。明日朝持たないかもしれませんから、こゝろの準備を・・・"

これは現実だ、ジョークではなくなった。


段々事情をのめり込んで行きにづれ

今日のなすべき事は

爆竹の興奮ではなく、徹夜看護だ。


pm12:00。360度の空間から爆竹は一斉に鳴りだした。轟音は30分続いた。

僕は 病院の窓から打ち上げた花火が見えた・・・。

(爆竹の振動で、車につけた警報も一緒に鳴った)


photo-113.jpg

病室の窓越しに、樹木の間から見えた打ち上げた花火。



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